LINNは誕生から今年で40周年

世界中からLINN販売店を招いての記念式典がスコットランドで開催されました。
弊社もその販売店の1社としてお招きいただきました。

40周年記念式典以外にも工場見学、LINN LOUNGE、そしてLINNの40年の集大成の製品EXAKT DSが発表がありました。

40周年式典の最初を飾るのはやはり創業者アイバー・ティーフェンブルン氏の挨拶と今までの歴史について、そして今後への想い40年という長い年月の間に誕生した数々の銘記、すべてこの方から始まりました。
第一線から離れてはおりますが、挨拶後の拍手からも今尚LINNを支えていることを実感いたします。

そして次に挨拶をしたのが、現社長のギラード・ティーフェンブルン氏
DSが誕生してから、そして今回の新製品へと話が移りEXAKT DSへと・・・

 

 

ではEXAKT DSとは何・・・・?

LINNがLP12の発売当時から、取り組んだのがマスター音源からのロスを
少なくすることでした。
そのためにLP12、CD12などの歴代銘記が生まれ、飛躍的に音質が向上されました。
そして2007年に誕生したのがDS。

DSの開発によりマスター音源を自宅で簡単に再生することが可能になり、ロスレスが実現可能に!!
プレーヤーまではロスレスになりましたが、しかしオーディオシステムの中にはまだ音質をロスする部分があります。
そのロスを極限可能なまでにするのに誕生したのが今回発表になったExact DSです。

「THE SOURCE IS IN THE SPEAKER    (ソースはスピーカーの中にあり)」

EXAKT DSはEXAKT DSMから送られた信号をLINNが独自で開発したExact Linkを
通して、スピーカーに内蔵してあるExakt Engineまでデジタル伝送をする方法です。

ユニットまでデジタル伝送をすることで、スタジオマスター音源を極限のロスレス状態で音に伝えることが出来るようになります。

ユニットまでデジタル伝送が出来たとしてもお部屋の環境によって音に違いが出てきてしまいます。
そんな問題も解決するために部屋に合わせたチューニングが可能になりました。
お部屋のサイズ、リスニングポイント、スピーカーの設置位置などを入力すると環境に合わせた音作りをしてくれます。
単純なイコライジングではないので音のバランスが崩れる心配はないとの事。
また部屋が左右対称でなくとも調整可能。

 

 

と簡単に内容を説明したところで早速試聴です。

試聴したソフトはジャズやクラシックというわけではなく一般的なソフトを中心にデモしていただきました。
Klimaxシリーズはノイズも少なく広がり感も出ることは当たり前なのですが音の奥行き感がいつものKlimaxシリーズと違う気がします。
何よりもロックを聴いたときに「うるさくない!!」驚きです。
しかし、次の瞬間「これはイギリスの電圧の違いや部屋の違いでは??」という疑問を抱きました。(オーディオ好きなら当たり前ですよね(笑))
と思っているとさすが英国LINNの方々わかっていらっしゃる。

現行のKlimaxシリーズにシステム変更!!
もちろんアンプ、DSも現行商品に変更しております。
そして先ほど試聴した曲をもう一度
やはり・・・・ 全然違う!!!
奥行き感、音のまとまり感が出来てこない、そして何よりテンポが少し速く感じる。三度、元のEXAKTシステムに戻すとやはりあの音!!

「THE SOURCE IS IN THE SPEAKER    (ソースはスピーカーの中にあり)」

なるほど納得です。

 

上記の写真がEXAKT LINKの 接続になります。
とても単純接続、ケーブルは2本のLANケーブルと電源のみの接続となります。
LANケーブルを使用しておりますが、通常のLAN接続ではなくLINN独自の方法を使用しております。

その他にも世界40台限定LP12。

スコッチメーカーのハイランドパーク社とのコラボレーションLP12です。
ハイランドパーク社の方の説明によると、この木材はスペインに出向きまずは木を厳選し、その後4年間かけて木材を乾燥させ、樽として使用するものと全く同じものを使用しております。
メイン会場の下の階ではLINN LOUNGEが開催されており、こちらではモーツアルト、ボブ・マーリーがEXAKT DSシステムにより再生されておりました。
皆さんノリノリでかなり楽しんでいました。
そして最後には別会場へと移り、LINNスタッフ、販売店、お客様など含めたかなりの数の方を呼んでのライブ。
地元では有名なスコットランドアーティストロックバンドらしいのですが、誰かは・・・・?
今回ご紹介した内容以外にもファクトリーツアーが行われておりましたがこちらは次回ご紹介させていただきたいと思います。