ソナスファベールに引き続きフランコ・セルブリンスタジオを訪問して参りました。
工房に入るとすぐに出荷待ちの製品がズラリと!!!!

日本では未発売モデルのアッコルドがありました。
昨年弊社の社長や宇都宮店長が工房を訪れた際にはまだ発売が未定の状態でしたが、いよいよ日本でも発売となります。
金額は通常モデルよりも若干上がる予定だそうです。

マッシミリアーノ・ファヴェッラ氏とフランコセルブリン氏の娘さんに工房を案内していただきました。
マッシミリアーノ・ファヴェッラ氏はフランコ・セルブリンの義息子であり愛弟子。
フランコ・セルブリン氏と二人三脚でクテマやアッコルドを製作しておりました。
フランコ・セルブリン氏亡き今、彼の想いをしっかりと受け継いでいます。

製作場所にはテーブルがズラリと並んであり、工程別にテーブルが異なります。すべて手作業で行われており、マッシミリアーノ・ファヴェッラ氏一人ですべての工程を行います。
流れ作業ではなく、匠の技で!!
アッコルド、クテマが持つ独特の音色はこのようにしてを生み出されています。

 

ネットワークもすべて手作業で組み立てられております。
上の写真はフランコ・セルブリン氏がマッシミリアーノ・ファヴェッラ氏に直接指導している当時の写真です。

ネットワーク内の配線、内部配線などは全てラボラトリウムで発売されているYter SPケーブルの内線材と同じものが使用されております。

クテマも特注色が製作されておりました。
左側は通常仕上げのクテマ、右側はピアノブラック仕上げのクテマです。
ピアノブラックも非常に綺麗な仕上がりとなっておりましたが、組み立て途中で、残念ながら試聴すりことができませんでしたが、見た目だけでも十分にブラッシュアップされている様な気がします。
今後の音作りに期待大です。

なかなか見ることが出来ないアッコルドの内部補強はもちろん内部の素材にも妥協はありません。
写真が暗いので少し見えにくいかもしれませんが、補強板の下の部分に少し溝が切ってあります。
これは日本などのアジア地域の湿気による木材の膨張への対策がしてあります。この溝により、キャビネット膨張の際の音への影響を軽減させております。

今回フランコ・セルブリン工房に訪れてみて、前回のソナスファベール同様日頃販売している製品がどのように製造されているのか、どのような方々が、どんな想いで作っているのかそれらを知ることが出来、非常に良い経験になりました。

製作者の方々と出会い、改めて私たちのだや社員はただ製品を販売するのではなく、製作者の想いもしっかと受け継ぎ、皆様に伝えていかなくてはいけないという使命感を感じました。

皆様が日頃お使いの製品の裏側には、製作者一人一人の想いもしっかりと入っているということを今回のブログで少しでも感じていただければ幸いです。

弊社では様々なメーカー様の製作現場に行くことがありますので、またこの場でご紹介させていただきます。

追伸、訪問前にお亡くなりになられたフランコ・セルブリン氏には心からのご冥福をお祈りいたします。