JBLが聴ける店♪
Project K2 S9500
【中島貞治様】
スタッフコメント
県外からも音楽通が通う個性的なジャズ喫茶。
東武日光線新鹿沼駅から徒歩10分ほどの住宅街に位置するジャズ喫茶「サウンドカフェ なかじ」。オーナーの中島貞治氏が自宅をリノベーションし13年前にオープンした同店は、その評判を聴いた人が県外からも足を運ぶ。
「昔のよき喫茶店を思わせるスタイルでやっています。飲み物や食事が目的の人にかぎらず、多くの人に気軽に遊びに来てもらえるようなお店でありたいですね。僕自身、音楽が好きなので、この店でいい音楽をいい音で聴いていただいて、音楽の話題で楽しんでもらいたいと思っています。ここは、音楽やアーティストの生のエネルギーを感じられる空間。それを楽しんでもらえたら嬉しいですね」
約35坪の広々とした店内で、良質のサウンドを楽しむ。そんなファンのために午後3時から店を開けるという中島氏。人気のハンバーグやケーキは手づくりで、すべてをひとりで切り盛りする。
「部活でクラシックをやっている高校生から、80歳過ぎの方まで、お客さまの幅は広いですね。ひとりでやっているので、大勢のお客さまが一度にいらしたときはご迷惑をおかけするかもしれませんが、音楽を聴きながらお待ちいただけたらと思います」
生演奏よりエネルギーを感じる「Project K2 S9500」のサウンド。
店内奥にセッティングされているのは、1990年代のフラッグシップとして名高い「Project K2 S9500」。中島氏が趣味でオーディオを楽しんでいた90年頃、スピーカーをアップグレードしようと考えていたところ、ある人から「ジャズだけでなく、クラシックもロックも聴くなら」と薦められたのが、この「S9500」だった。
「JBLはジャズ専門のスピーカーだと捉えられているところもあるけれど、このS9500はクラシックが聴けるスピーカーだと実感しています。クラシックがちゃんと聴けないスピーカーは、ジャズを聴いてもつまらないというのが僕の考えです」
多彩なジャンルの音楽を愛する中島氏だが、「S9500」は自身の想像以上に素晴らしい音を奏でてくれると評価する。
「4インチのダイアフラムを擁するドライバー『475Nd』はもちろん、アクリルのバイラジアルホーン『4500M』が素晴らしい。これは、プラスチック製や木製のものと異なり、サウンドが断然クリアです。ボリュームを上げてもうるさいと感じることはないですね」
「S9500」の魅力は、カラダを突き抜ける音のエネルギーが感じられるところだと中島氏は語る。
「アーティストのエネルギーが伝わって来ます。生演奏よりエネルギーを感じるほどですね。スパッと音が飛んで来るイメージです。これは、ボリュームを上げればいいというものではない。うまく鳴らせないスピーカーは、音が面でぶつかって来てグチャグチャしてしまう。カラダを突き抜ける音にならないんです」
ピントの合ったスピーカーで聴かないと曲の良し悪しがわからない
幼い頃から、家にあったベートーベンやドビュッシーのレコードを聴いていたという中島氏。店内にはCD約2500枚、レコード約3000枚が並び、ジャズやクラシック、ロックなど「Project K2 S9500」が奏でる音楽のジャンルは幅広い。
「クロスオーバーからジャズの世界に入りました。チック・コリアのほか、ボブ・ジェームス、パティ・オースティンなど、CTIレーベルのものが好きです。ロックだとレッド・ツェッペリン。圧倒的に70年代のソフトが多いですね(笑)」
オーディオマニアではないが、ピントの合ったスピーカーでなければ、アーティストや曲の個性、その良し悪しがわかりにくいため、サウンドを鮮明にすることにはこだわると中島氏。「Project K2 S9500」と出会って、オーケストラがより楽しめるようになったと笑顔を見せる。
「ありきたりのスピーカーでは、オーケストラを聴くと音がダンゴ状態になってしまいます。でもこのスピーカーでは、それぞれの楽器の和音、たとえばフルートとバイオリンの音が繋がると、こういう音になるんだということがわかる。さらに、アーティストの技も聴き取れるんです」
美味しい料理と共に、多彩なジャンルの最高の音楽を満喫することができる。「サウンドカフェ なかじ」は、そんな最高の空間を提供してくれるジャズ喫茶だ。